「…楼、ね。……僕は天霧 夜。よろしくね、新入社員さん?」 …天霧 夜……聞いたことがある。 この街の3代組織の1つ“アイビス”を束ねる社長。 そしてアイビスの正体は…未だ明らかにされていない。 噂によると、みんな何らかの……特殊な能力を持っているだとか。 …でもそんなこと、ありえないよな… 「アイビスはみんな色々事情があってね。君のような子が何人かいる。…安心していいよ。」 夜さんが俺にコートをかけたあと、俺は途端に安心してか眠ってしまった。