副総長さんは、どうやら私のことがほっとけないみたいです。











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「じゃあ、ここでね。日和、気を付けてね」






右京さんは私の通う高校の前……ではなく、裏口まで私を送り届けると、来た道を戻って自分の学校へと向かっていった。







「学校なのに気を付けてねって…………、まぁ当然といえば当然か……」






ここは、ここら辺で有名な不良校。



暴走族『陽炎』が牛耳る。


……女子生徒も少ないし、

ガラの悪い人ばかりだし。







それとは真逆に、右京さんの通う高校は超一流で有名なお金持ち高校。



右京さんのように、ピシッとシワひとつない制服を着こなすお坊っちゃんと、



スカートは膝下で、

「ごきげんよう」と

挨拶をするお嬢様がいる高校。







そんな高校の制服を身に纏った右京さんが正門なんかにいたら大変。







不良たちに囲まれて、どうなるかわからない。






右京さんはとにかく私とは住む世界の違う人。







右京さんの住む世界が天国のようならば、






私の住むのはこの世の平民街である。