特別目がパッチリしてるとか、すっごくかわいいわけじゃない。
メイクもしてないだろうな顔の素朴な彼女。
強いて言うなら、ちょっとほっぺがふっくらしててかわいいなって思うくらい。
それでも、僕は気づいたら彼女に言葉を発していた。
「……それなら、僕に執着すればよくない?」
「……………………え?」
「え」
あれ、今僕何て言った?
無意識のうちに飛び出た言葉に僕自身も驚く。
「……えっと、」
なんとか言葉を返そうとするけど、あたふたしてしまっている彼女。
「あの、ごめん。執着するものがないっていったから、それ、僕じゃダメかなって……」
自分でいってて、全然訳がわからない。
人に執着されるなんて、僕が一番嫌いなことじゃないか。


