その答えに、僕は一瞬ポカンとしてしまった。
そして、
「あははっ!!」
そんな答えを出した彼女に、思わず笑ってしまった。
「それで、とりあえず捨ててみようって思ったの?」
「え、あ……っ、すみません……っ!」
はっとして、我に返ったのかオドオドしはじめた彼女。
肝が座ってるのか、なんなのか。
僕は久しぶりに珍しい女の子を見た気がする。
「そうなんだね。……君は、大切なもの以外はごみ箱に落ちたら拾わないタイプ?」
「いえ、」
彼女は否定の言葉を紡いでから、少し間をあけて言った。
「……私は、大切なものには執着しないって決めてるので、大切なものも拾わないタイプです」
そういいはなった彼女は、長いまつげを伏せてとても綺麗だった。
なんだろう、少し寂しげで諦めたように笑う顔がとても僕の目に焼き付いた。


