副総長さんは、どうやら私のことがほっとけないみたいです。









【千里Side】






「……すみません」






透き通った声が聞こえたなって、思った。




そのとき初めて、あ、ぶつかっちゃってたんだと気づいた。

それくらい、ぶつかった女子は小さかった。






資料室は僕の休憩場所。


少し埃っぽいけど涼しいし、何故かふかふかのソファあるし。


溜まり場にいればいいかもしれないけどこの薄暗さと鼻につく古い本の匂いがたまらない。





溜まり場には他の『陽炎』のメンバーもいるけど、ここには誰も来ない。







さて、寝転がるかな。




そう思って頭はすでに睡眠モード。




そんなとき、






「あの……」





さっきの透き通った声が聞こえた。





……僕に声をかけてくるなんて、珍しいなぁ。




それか、この薄暗さで僕が『陽炎』の副総長だって、わかってないだけ?





だってみんな、怖がって近づいてこない。


それか、ベタベタ引っ付いてきて『姫』の位置を狙ってくるか。