「なんや、あんまいい雰囲気やないなぁ」
コタはそう言うと、ソファに寝転がった。
コタはいつも通り、授業にはいかない。
1年からそんなんでいいの?
って、もう寝てるし……。
同様に、もうひとつのソファに寝転がる理斗。
僕はそんな理斗の腕を掴んだ。
「理斗、さすがに理斗は授業にでないと。
一回留年してんだから」
「別にバカだったから留年したんじゃねぇよ。
出席日数足りなかっただけだ」
「知ってるから授業にでろって言ってるの」
去年はサボりすぎて留年した理斗を、無理矢理音楽室から追い出す。
理斗はへいへい、と言って音楽室に背を向けた。
けど、そこで背を向けたまま一度止まった。
そして、
「……俺も、お前は他人に興味ねぇなっていつも感じてるよ」
「そう?」
「…………俺たちにでさえ、一線引いてる」
そう言って、再び歩きだした。
理斗は、バカだけど鋭い。
「そうだね」
僕はそう呟いた。


