好きになる10秒前。


ふわっ……


「!?」

嗅ぎなれた匂い。いい匂いがして、先程までの寒さが和らいだ。
誰が何をしたかなんて、見なくてもわかる。


「蒼空……」


ジャージを掛けてくれた蒼空は半袖だ。寒くないのだろうか。


「蒼空、寒くないの?」


そう聞くと、蒼空は眉間にシワを寄せてほっぺをぷくっと膨らました。
かわいい……


「寒くねーけど。」

じゃあなんで怒ってるのか。


「お前、なんで先に帰っちゃったんだよ。」