犬が出るのは繁華街の路地裏
165cmくらいの痩せ型
黒い髪と漆黒の瞳
牙をむき出しにして唸るその姿はまさに黒犬


















「待て。」

後ろから声がして止まった

「金と持ってるもの全部置いていけ。」

ポケットに入れているものを全て出す
「お、お前…」




あらかた財布で弄ったのだろう
中には名刺も入っている

「さざな…「せーいかーーい。」

ニコッと笑って見る

彼の目に殺気が灯った




うん
たしかに攻撃も早い
当たったら痛いだろーなー







当たったら






「何してるの?
お遊戯会の練習?」





おちょくって見ると顔を真っ赤にして怒った



「怒ると攻撃が乱れるよ。」

避けていると遠くから
近くから大勢の足音が聞こえた…
遊びすぎたか……




俺の首を狙うのはいくらでもいる




「遊びは終わりだ…」

犬に近づき手刀を決めた
担いで急いで漣へ戻る




「あーあー。
連れてきちゃったか。」