家へ帰ると棺はもう無かった

















「何してたんだよ。」


天堂か…
うるせえ…


「お前血だらけだぞ。
怪我してんのか。」


うるせえ…


「おい、なんとか言え…「うるせえよ…」


格技場へ入った
数百人の漣 秀嘉に着いていた強面の男たち


ぱぁぁああああん


空に向け一発
ハッとして上を向いた
あ、
穴開けちゃった
天井に空いた小さな穴
陽の光を漏らしていた


「今日から
漣 秀嘉の息子…
この漣 愛兎がその座を継ぐ

何か意義のあるものはいるか…」


ジロリと彼らを見渡す
「無いけどよぉ
15のガキが長ってなあ…」






「そういうのが意義って言うんだ…」

素早く彼の隣に行って耳元で囁く
彼は身震いをして小さくなった

「他にもこう思っている奴がいるなら出て行ってくれて構わない
俺は1人でもここを守りつづける。」



高いところに立って彼らを見下ろした
彼らの目には恐怖が色濃く見えた



ー人を支配するにはまず恐怖が必要だ