傘下の組とかの偉い人が集まる会議
50歳以上、若くても40代後半の強面がずらりと並んだ会議
すごい光景…
顔が引きつった



ここで1番偉いのが
1番若くて29歳の愛兎さんなんて…



静かだっていうのもあるけど声が出なかった
彼らは俺たちの姿を見てすぐに立ち90度の礼をした







「遅くなった。」





そう言って上席に座った男の隣に立つ
今日は立っていればいいって話を移動中にされた
男達からの視線が痛い




「漣組長。
隣の方は…。」



1人が気まずそうに口を開いた
「ああ、
犬だ。」




「ああ、
飼い始めたって言ってましたもんね。」




「ああ。
始めよう。」



いや誰も俺を犬って言ったこと気にしないの?
いや
人間を犬って言って飼うの普通なの?
すごい世界…
改めて実感した



退屈だ
眠くなってきた



それでもピシッと立っていた



何かあったら大変だから…
でも
特に何もなかった



〜〜〜



立ち上がった男についていく
車に乗って愛兎さんは一つ息を大きく吐くとこっちを見た


「おつかれ。」


笑った
「疲れるだろ。」

「まあまあ。」

「元気だな。
私はあの場所に行くだけで疲れるよ…
こんなのなくなってしまえばいいのにね。」

寂しそうに笑った
どういう……
車が発進した
帰路につく