その明るい声にハッとして振り返ったら、そこには派手な茶髪の男子が一人、ニコニコ笑いながら立っていた。
「お兄ちゃんっ」
「あっ、遥先輩」
相変わらずチャラチャラしてて、派手で、無駄に目立つ彼。
口元には一ノ瀬くんと同じように絆創膏が一枚貼られているけれど、いたって元気そうだ。
お兄ちゃんは、私を学校で見かけると、たまにこうして声をかけてきたりするんだ。
珍しく今日は一人でいるみたいだけど。
「なになに~、なんか可愛いの持ってんじゃん。それ、誰かにもらったの?」
お兄ちゃんは私がテーブルの上に広げたハンカチとラッピング袋を見つけると、すかさず突っ込んでくる。
「えっ、違うよっ」
私は色々聞かれたら面倒なので、とっさに一ノ瀬くんの連絡先が書かれたメモ用紙を手に取ると、カーディガンのポケットにしまった。
なんとなく、お兄ちゃんには見られたくない。一ノ瀬くんと知り合いみたいだし……。
「お兄ちゃんっ」
「あっ、遥先輩」
相変わらずチャラチャラしてて、派手で、無駄に目立つ彼。
口元には一ノ瀬くんと同じように絆創膏が一枚貼られているけれど、いたって元気そうだ。
お兄ちゃんは、私を学校で見かけると、たまにこうして声をかけてきたりするんだ。
珍しく今日は一人でいるみたいだけど。
「なになに~、なんか可愛いの持ってんじゃん。それ、誰かにもらったの?」
お兄ちゃんは私がテーブルの上に広げたハンカチとラッピング袋を見つけると、すかさず突っ込んでくる。
「えっ、違うよっ」
私は色々聞かれたら面倒なので、とっさに一ノ瀬くんの連絡先が書かれたメモ用紙を手に取ると、カーディガンのポケットにしまった。
なんとなく、お兄ちゃんには見られたくない。一ノ瀬くんと知り合いみたいだし……。



