「なにそれー!そういうことだったんだ!うーらーやーまーしーいー!!」
「ちょっ、声デカいよ~っ!」
「あぁ、ごめんごめん」
昼休み、学食にて璃子とお昼ご飯を食べていた私は、一ノ瀬くんが今朝どうして私のところにいきなりやってきたのか、彼と何を話したのか、そして彼がケガしていた本当の理由を正直に話した。
さすがに璃子には本当のことを言わなくちゃと思って。
それを聞いた璃子は案の定大騒ぎ。興奮がおさまらない様子。
「新しいハンカチまでくれるなんてさすがだね!それ、絶対気に入られたんだよ!メッセージ送ってとか、すごいじゃん!もう送った?」
「送らないよっ!友達登録だってしてないし」
「なんでー?仲良くなれるチャンスなのに~!もういっそのこと、このまま彼方くんとつきあっちゃえばいいじゃん!」
しまいには、こんなふうに言われて。



