同時にパチパチと拍手がわき起こり、みんな立ち上がったりして瞬く間に大騒ぎになる。


「な、なんと、両思いだ――!!」


司会者も嬉しそうに大声を張り上げる。


そんな中、ドキドキしながら再びステージの上の彼方くんのほうへと視線を戻す私。


すると、彼方くんはそこで手に持っていたマイクを捨てると、突然ステージから飛び降りた。


そして人混みをかき分けながら、私のほうへと駆け寄ってきて、目の前まで来ると、そのまま私をギュッと強く抱きしめる。


驚くと同時にドキッと跳ねる心臓。


みんなが見てる中、正直恥ずかしい気持ちもあったけれど、それ以上に幸せな気持ちでいっぱいで、私も彼の背中に手をまわした。


「やばい、夢みたいなんだけど……。雪菜の気持ち、やっと聞けた」


耳元でそう言われて、思わずまた目に涙が浮かんでくる。


「……っ。もう、ビックリしたでしょ。まさか、こんな大勢の前で告白するとか……」


「ごめん。だって、こうするしか思いつかなかったんだよ」


「めちゃくちゃ恥ずかしかった」


私がそう言うと、再び謝ってくる彼。


「うん、ごめんな。俺も恥ずかしかった」


「ウソでしょ」


「ほんとだよ」


「でも、嬉しかった……」