【完】キミさえいれば、なにもいらない。

さらに劇は後半へと進むと、ストーリーが急展開。


ある日、身分の低い町娘のマヤが王子と親しくしていることを偶然知った隣国のマリア姫が彼女に嫉妬。こっそりと家来に命じて彼女をさらい、オオカミの住む森の中の小屋に閉じ込めてしまう。


いなくなったマヤを必死で探し回る王子。そして、町中のいろんな人に話を聞いてまわり、ようやく森にある小屋へとたどり着き、彼女を見つける。


なんとか無事にマヤを救出した王子だが、その帰り道、二人はオオカミの大群に襲われてしまった。


剣を片手に必死でオオカミと戦い、彼女を守りながら逃げる王子。その途中彼はオオカミに噛みつかれ大けがを負うが、二人はその後何とか無事森の外に脱出する。


そこで劇はいよいよクライマックスへ。


力尽きて倒れ込んだ王子を前に、「死なないで」と泣きながら訴えるマヤ。


会場が一気に静まり返り、みんなが彼方くんたち二人の演技に注目する。


アルト王子はそんなマヤに微笑みながら、「君のためなら命など惜しくない」と言い、愛を告白。


彼が「無事国に帰ることができたら、俺と結婚してほしい」とプロポーズすると、マヤは泣きながらうなずいた。