「それじゃ、この辺で座って食べよっか」
「うん」
その後、私たちは屋台でたこ焼きやクレープ、ポテトなど、食べ物を色々購入し、ちょうど近くに見つけたコンクリートのブロックの上に二人で腰かけて食べることにした。
私はさっきの陸斗先輩との遭遇が尾を引いて、いまだに少しモヤモヤしていたけれど、彼方くんは余計なことは一切聞いてこなかったので、少しホッとしていた。
「はい。これ、雪菜のクレープ」
彼方くんが私の分のクレープを手渡してくれる。
「ありがとう」
私がお礼を言って受け取ると、そこで彼は急に思いついたように立ち上がって、声をかけてきた。
「あ、そうだ。俺、ちょっとそこで飲み物買ってくるから待ってて」
「うん」
そのまま再び屋台の立ち並ぶほうまで走っていく彼。
そんな彼のうしろ姿を見つめながら、考え事をする私。
なんだか彼方くんには気を使わせてしまってばかりで申し訳ないな。
私ったらすぐ顔に出ちゃうから、ダメだよね。
せっかくのお祭りなんだから、陸斗先輩のことなんか忘れて、気を取り直して楽しまなくちゃ。
そう決意して顔を上げる。
すると、その瞬間「わっ!」という声と共に、白い狐のお面が目の前に現れて。
「きゃあっ!」
「うん」
その後、私たちは屋台でたこ焼きやクレープ、ポテトなど、食べ物を色々購入し、ちょうど近くに見つけたコンクリートのブロックの上に二人で腰かけて食べることにした。
私はさっきの陸斗先輩との遭遇が尾を引いて、いまだに少しモヤモヤしていたけれど、彼方くんは余計なことは一切聞いてこなかったので、少しホッとしていた。
「はい。これ、雪菜のクレープ」
彼方くんが私の分のクレープを手渡してくれる。
「ありがとう」
私がお礼を言って受け取ると、そこで彼は急に思いついたように立ち上がって、声をかけてきた。
「あ、そうだ。俺、ちょっとそこで飲み物買ってくるから待ってて」
「うん」
そのまま再び屋台の立ち並ぶほうまで走っていく彼。
そんな彼のうしろ姿を見つめながら、考え事をする私。
なんだか彼方くんには気を使わせてしまってばかりで申し訳ないな。
私ったらすぐ顔に出ちゃうから、ダメだよね。
せっかくのお祭りなんだから、陸斗先輩のことなんか忘れて、気を取り直して楽しまなくちゃ。
そう決意して顔を上げる。
すると、その瞬間「わっ!」という声と共に、白い狐のお面が目の前に現れて。
「きゃあっ!」



