彼方くんはそこでサッと腕を離すと、向かい合うように私の前に立ち、今度は私の両肩を手で掴むと、顔を覗き込んでくる。
「雪菜、大丈夫だったか!?あいつらに何か変なことされてないよな?」
「あ、うん……っ。何もされてないよ」
私が頷くと、彼方くんはホッとしたように息を吐きだした。
「はぁ、無事でよかった……。急にいなくなったから、すげぇ焦った」
そんな彼の様子から、すごく心配してくれていたのが伝わってきて、なんだか申し訳ない気持ちになる。
「ご、ごめんね。私が勝手に離れちゃったから……」
すかさず謝ったら、彼方くんもまた謝ってきた。
「いや、俺が圭介たちといつまでも話してたのが悪いんだし。怖い思いさせてごめんな。あと、とっさに彼氏とか言っちゃってごめん」
はぐれてしまったのは私のせいなのに、まるで自分が悪いかのように謝ってくれる彼。
「ううん、大丈夫だよ。助けてくれて本当にありがとう」
素直にお礼を言ったら、彼方くんの顔が少しポッと赤くなった。
そのまま彼は、何か考え込んだように数秒間黙り込む。
そして、私の目をじっと見つめてきたかと思うと、ボソッと一言。
「……やっぱり、手繋ごっか」
「えっ!」
「雪菜、大丈夫だったか!?あいつらに何か変なことされてないよな?」
「あ、うん……っ。何もされてないよ」
私が頷くと、彼方くんはホッとしたように息を吐きだした。
「はぁ、無事でよかった……。急にいなくなったから、すげぇ焦った」
そんな彼の様子から、すごく心配してくれていたのが伝わってきて、なんだか申し訳ない気持ちになる。
「ご、ごめんね。私が勝手に離れちゃったから……」
すかさず謝ったら、彼方くんもまた謝ってきた。
「いや、俺が圭介たちといつまでも話してたのが悪いんだし。怖い思いさせてごめんな。あと、とっさに彼氏とか言っちゃってごめん」
はぐれてしまったのは私のせいなのに、まるで自分が悪いかのように謝ってくれる彼。
「ううん、大丈夫だよ。助けてくれて本当にありがとう」
素直にお礼を言ったら、彼方くんの顔が少しポッと赤くなった。
そのまま彼は、何か考え込んだように数秒間黙り込む。
そして、私の目をじっと見つめてきたかと思うと、ボソッと一言。
「……やっぱり、手繋ごっか」
「えっ!」



