【完】キミさえいれば、なにもいらない。

「雪菜は頑張り屋だよな」


「雪菜には教えがいがあるよ」


先輩は私のことを、そんなふうに褒めてくれた。


自分に自信のなかった私は、その言葉がすごく嬉しくて。


先輩が見てくれてるからもっと頑張ろう。そう思って勉強を頑張ることができた。


先輩に教えてもらうようになってから、成績も上がった。


学校でも彼は、会うたび声をかけてくれたりして、時々音楽室でピアノを弾いてみせてくれたりもした。


二人きりの時間は、とっても幸せだった。


その頃の私は、毎日がワクワクして、希望にあふれていて。


先輩に会えるから、毎日学校に行くのが楽しみになった。