【完】キミさえいれば、なにもいらない。

陸斗先輩は、とっても優しかった。


最初の頃は顔を合わせたら少し話す程度だったけれど、いつからか、うちに来るたび私の部屋に顔を出してくれるようになって。


そのたびに彼はいろんな話をしてくれたり、勉強を教えてくれたりした。


成績優秀で、特に数学が得意だった先輩。


彼の教え方はとっても上手で、まるで家庭教師みたいだった。


私が問題を解くのを、隣で先輩が見守りながら丁寧に教えてくれて。


振り向いたら目があったり、時々手が触れたりするたび、私はドキドキしていた。