放課後、いつものように教室で璃子と別れたあとは、まっすぐ図書室へと向かった。
今日は図書委員の当番の日。
あの体育の授業のあとに女子から悪口を言われてから、ずっと気分が落ち込んでいた私は、早く一人になりたくて。
この放課後の時間が来るのをずっと待ちわびていた。
早足で廊下を急ぐ。
「あれ?雪菜じゃん!」
するとそんな時、偶然にも前方から歩いてきたお兄ちゃんとバッタリ遭遇してしまった。
しかも、隣にはなんと、あの陸斗先輩もいる。
うわぁ、どうしよう……。
「何やってんの?下駄箱あっちだろ?帰んないの?」
「え、だって今日は図書委員の当番だから」
「あー、そっかそっか。お疲れ。頑張れよー」
お兄ちゃんはヘラヘラ笑いながらそう言うと、私の頭に手を置き、髪をわしゃわしゃとかき乱してくる。
「……きゃあっ、ちょっと!」
そしたらそこで、どこからかスマホの着信音が鳴る音が聞こえてきて。
それに気づいたお兄ちゃんはサッと制服のポケットからスマホを取り出すと、画面をタップし耳に当てた。
今日は図書委員の当番の日。
あの体育の授業のあとに女子から悪口を言われてから、ずっと気分が落ち込んでいた私は、早く一人になりたくて。
この放課後の時間が来るのをずっと待ちわびていた。
早足で廊下を急ぐ。
「あれ?雪菜じゃん!」
するとそんな時、偶然にも前方から歩いてきたお兄ちゃんとバッタリ遭遇してしまった。
しかも、隣にはなんと、あの陸斗先輩もいる。
うわぁ、どうしよう……。
「何やってんの?下駄箱あっちだろ?帰んないの?」
「え、だって今日は図書委員の当番だから」
「あー、そっかそっか。お疲れ。頑張れよー」
お兄ちゃんはヘラヘラ笑いながらそう言うと、私の頭に手を置き、髪をわしゃわしゃとかき乱してくる。
「……きゃあっ、ちょっと!」
そしたらそこで、どこからかスマホの着信音が鳴る音が聞こえてきて。
それに気づいたお兄ちゃんはサッと制服のポケットからスマホを取り出すと、画面をタップし耳に当てた。



