――ジャーッ。
水道の蛇口をひねり、水を出す。
体育の授業が終わって用具の片づけを手伝った後、私は汚れた手を洗うために一人グラウンドの裏にある水道まで来ていた。
砂のついた手を綺麗に洗って、蛇口の水を止める。
外が蒸し暑いので、手を洗うとなんだかすっきりする。
手を拭こうとポケットからハンカチを取り出すと、たまたま今日持ってきたそれは以前一ノ瀬くんからプレゼントされたハンカチで、見たらなんとなく照れくさいような変な気持ちになった。
私ったら、結局これ使ってるんだよね。
こういうのって本人が見たら、気があるとかそんなふうに勘違いされちゃうのかな。
でも、使わないのももったいないしなぁ……。
なんて、そんなことをつらつらと考えながら、昇降口に向かって歩いていく。
するとその時、うしろから体操服を着た女の子の集団がワイワイおしゃべりしながら歩いてきて、そのうちの一人と肩がドンっとぶつかってしまった。
水道の蛇口をひねり、水を出す。
体育の授業が終わって用具の片づけを手伝った後、私は汚れた手を洗うために一人グラウンドの裏にある水道まで来ていた。
砂のついた手を綺麗に洗って、蛇口の水を止める。
外が蒸し暑いので、手を洗うとなんだかすっきりする。
手を拭こうとポケットからハンカチを取り出すと、たまたま今日持ってきたそれは以前一ノ瀬くんからプレゼントされたハンカチで、見たらなんとなく照れくさいような変な気持ちになった。
私ったら、結局これ使ってるんだよね。
こういうのって本人が見たら、気があるとかそんなふうに勘違いされちゃうのかな。
でも、使わないのももったいないしなぁ……。
なんて、そんなことをつらつらと考えながら、昇降口に向かって歩いていく。
するとその時、うしろから体操服を着た女の子の集団がワイワイおしゃべりしながら歩いてきて、そのうちの一人と肩がドンっとぶつかってしまった。



