「でもあの青ネクタイ北高だろ?会いにいけば?」



その人と出会ったその日も、いつも通り豹と帰ってたから、豹はその時一緒にいたのだ。


豹は私の3メートルくらい前にいて、初めは気づいてなかったみたいだけど。



「そうだよ!北高ならうちと違って7月に文化祭あるし、チャンスだよ!」


「文化祭…その手があった!菜乃、あんた最高!」


「いや俺は」



思いがけないチャンスだ。


文化祭なら会うために来た感出ないし、そこでどうにかするしかない。



「…どうにかなるのかな」


「黙ってればいけんじゃねーの」


「あんたはさっきから…」



私が豹に言い返そうとすると、菜乃が「あーもうやめて〜!」と収めてくれる。


菜乃ありきの、私達幼馴染の関係が維持されてるとすごく思う。




…豹は何も思ってもないだろうけど。