こうして私たちの暮らしは始まったけど、亮くんは彼氏というよりお兄ちゃんというか…お父さんみたいだなって感じることが多い。

最初の方は毎日緊張して亮くんより早く起きてたけど、そんな緊張感もなくなり、同棲開始3日後からは毎日亮くんに叩き起こされる日々。

「めいー、朝だよー。今日も朝から講義あるんでしょー。…おーい…こらっ!早く起きてっ!!!」

今日も亮くんの怒鳴り声で起きた。

「本当に寝坊助だね、めいは。」

向かい合って朝ごはんを食べながら呆れた顔をしている亮くん。

「…ごめんなさい。私も寝坊したいわけじゃないんだけど…なぜか起きれないんだよね」

「ま、そんなめいも好きだからいいけどね」

こんな褒め言葉をもらうのも慣れてきた。
結構亮くんって普通の人なら恥ずかしいと思うようなことも、口に出してくれることが多いから。