世界一きらいな彼


「本当にいいよ!!!」

この歳になって人に歯磨きをしてもらうなんて恥ずかしすぎる

「こら、じっとしなさい。」

軽く怒られて大人しく口をあける。

「そう。やればできるじゃん」

そう言いながら、丁寧に磨いていく。

風呂上がりの亮くんを下から見つめると、かっこいいなぁ…なんてふと思う。

「そんなに俺のこと見つめてどうした??俺にみとれてるの??」

歯磨きをしながらニヤッと笑う亮くん。

「ちがっ…!!!」

「はいはい、嘘だよ。喋らないで口開けて。」

そう言われ、大人しくするけど顔が熱い…絶対真っ赤だよ、自分の顔。