世界一きらいな彼


亮くんがお風呂に入っている間、ソファに横になりながらドラマを見る。

なんかよく分からないつまらない恋愛ドラマ。

あんだけ寝たのに、また眠たくなってきて眠ってしまった。


「…い …めい」

そんな声とともに起こされた。
目を開けるとお風呂上がりの亮くん。

「よく寝るね。そんなところで寝ちゃったら風邪引くよ。」

「…うん」

まだ寝ぼけていてぼーっとする。

「歯磨きして、さっさと布団に入って寝よ」

「…んー」

声は聞こえて来るんだけど、動きたくないんだよね。

「ったく。」

亮くんはそう呆れたように言うとどこかへ行ってしまった。