世界一きらいな彼


「めいのお口に合うようで良かった。ご飯の硬さ大丈夫??歯は痛まない??」


そう優しく聞いてくれる。

そっか…私のこと考えてご飯が柔らかめのリゾットにしてくれたのか…

「…うん…大丈夫…」

美味しいリゾットで少しテンションが上がってたけど、治療のこと思い出すと一気に食欲もなくなる…

「あっ、ごめん。治療のことは一旦忘れよ。なんか違う話でもするか」

亮くんが察してくれたように、話題を変えてくれる。

久しぶりに亮くんといろんな話しをして、楽しい時間を過ごせた。

お互い昔とは違って少し大人になったんだなーなんて思う。

あっという間にご飯も食べ終わって、片付けもお言葉に甘えて亮くんに任せてしまい、大きなテレビでバラエティなんて見ながらゴロゴロ。

はじめて来る人の家なのにくつろぎすぎだよね、私。