-めいサイド-

地獄のような処置の時間はすごく長く感じた。

処置が終わった瞬間、亮くんは処置中のときとは別人のように優しい顔になって頑張ったとか声をかけてくれる。

けども私には処置中の真剣な怖い亮くんの顔が頭から離れなくて、亮くんからそっぽを向いて涙を流す。

分かってる。
こんな痛いことしなきゃいけない原因を作ったのは自分で、全部自分が悪いことくらい。

もう自分の情けなさとかさっきまでの治療の痛みとか、治療が終わった安心感とか色んな気持ちがこみ上げてきて涙が止まらない。

背中を撫でてくれる亮くんの優しさを感じながら泣き続けた。

そして叫び疲れたのか、知らない間にそのまま眠りについてしまっていたみたい。