「ねぇ!これから何するの!?」
「今からね、治してあげるから。お口あーんだよ」
私の求めてる解答をくれないまま亮くんが処置をしようとしてる。
何するかわからないこんな状況で大人しく口なんて開けれない!
そう思っていると、ちょっとした隙に口の中に機械が入ってきて口を開けられ、口が閉じれないように開口器がをつけられる。
「あーーやーー!!!泣」
喋りたいけど口も閉じれず、ひたすら叫ぶしかない。
そんな中、小さいメスのようなものを持った亮くんの手が口の中に入ってきて、あっという間に腫れ上がった歯茎がちくっと痛む。
「カズ、ホールドしっかりな」
その言葉の次の瞬間、歯茎に信じられないほどの激痛が走る。
「ああぁーーー!!!やっ!!!泣」
泣き叫んで必死に頭を振るけども、カズくんの力でビクともしない。
ただただ目の前には真剣な亮くんの顔だけが見える。
こんな状況で黙々と顔色変えずに痛いことする亮くんは本当に鬼にしか見えない。

