今日の治療は本当に痛かった。
こんな治療もう2度としたくない。

けど虫歯は治したいし、亮くんに嫌われたくはないって気持ちもある。

「めい??めいは強いから、もちろんちゃんと最後まで治療できるよね?」

色々と考えている私の気持ちが読み取られているかのように、亮くんが説得してくる。

「…次も…今日と同じくらい治療痛い…??」

分かりきったことを聞いてみる。

「そんなこと聞いてどうするの?もし今日よりも痛いって言ったら逃げ出すの??」

「……だって…今日の治療は…本当に痛かったんだもん…」

「あのね、勘違いはしないでほしいんだけど…別にめいが嫌ならやめていいんだからね。俺だって泣きながら助けを求めてきためいを助けてあげたいと思って治療はしてるけど、強制はしない。患者が治療したくないと思うなら、俺のやることは何もないから。まぁ、最後まで治したいと思うなら一週間後また来て。」

亮くんはそう冷たく言い残して、奥に消えて言った。
…私って…ついに見捨てられた!?泣