世界一きらいな彼


-めいサイド-

「はい、終わったよ」

そう言われ、体の固定をとってもらう。全身汗びっしょり。

もう泣き叫んで、疲れ果てて治療台に寝転んだまま動けない。

「お疲れさま。よく頑張りました。」

そう言って頭を撫でてくれて、亮くんが治療の時とは別人のように優しくなる。
昔からいつもそう。治療のときは怖いのに、終わったら優しくなるから嫌いになれないんだよ。

「…もう治った??もう痛いことしない??」

「まだ治ってないよ。あと何回か今日やったこと繰り返さないといけないかな。」

さらっとそんなこと言われて絶望的なんですけど。

「え…嘘だよね??」

「いや、こんなことで嘘ついてもしょうがないから。」