世界一きらいな彼


-めいサイド-

逃げることもできずに、カズくんのもとへ行く。

「久しぶりだな、めい」

「…うん」

「ふふ、また緊張してるの??」

「…ちょっと」

そんな会話をしながら治療室のドアが開かれて、カズくんにそっと背中を押される。

「じゃあ、1番奥に座ろうか。」

そう手を引っ張られ、昨日の椅子に座らされる。

「エプロンつけるよ??」

そう言って、エプロンをつけられる。

昨日と違うのは、私の他にも患者さんがいて、色んな治療の音がすること。

あぁ、やだやだやだ。泣
やっぱり頑張れないかも…

そう思い、椅子から降りようとするとカズくんに阻止される。

「おい、まだ何も始まってないだろ。もうちょっとリラックス」

そう言って背中を撫でてくれるカズくん。優しい。