世界一きらいな彼


-めいサイド-

待合室でじっと待ってることができず、トイレに逃げ込んだ。

取りあえずここなら音も聞こえないし、少し落ち着く…。

あぁ、これから本当に治療を受けなきゃいけないのか…

そうトイレに座りながら5分くらい悩んでいたら、トイレをノックされる。

流石にここで時間潰すのも限界か。
そう思い、仕方なくトイレから出る。

待合室に戻るとやっぱり治療室から嫌な音ばっかり聞こえてきて、耳を塞ぎたくなる。

逃げるわけじゃない。…わけじゃないんだけど…一回外に出ようかな…

そわそわして、荷物を全部持ち外へ出ようとする。

ドアノブに手をかけた瞬間、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。

「花崎めいさーん。治療室にどうぞ」

声の方を振りかえると、これまた昔散々お世話になったカズくん。
カズくんもここで働いてるんだ…

カズくんにも全てを見透かされてる気がして、目を見れない。