世界一きらいな彼


-亮サイド-

口元が震えてて、目を隠してても緊張してるのがわかる。

助っ人が誰もいない中で動かれるのが1番危ないから動かないように釘を刺しておいた。

けど大丈夫かな…

そう思いながら注射器を口の中に持っていく。

すると何かを感じたのかいきなり顔を思いっきり横に背けるめい。

「おっと!…あぶねぇ」

いきなりだから違うところに刺さるところだった。

「こら、頭はじっとしてること。違うところに刺さったら危ないし、痛いよ。わかりましたか??」

「…はい」

「ん。じゃあ、行くよ。」

そう言い、痛み止めの注射をゆっくりと刺す。

と同時にピクッと体が反応するめい。

「んっ!!!んー!!!」

こんな細い針で痛みなんて大したことないはずなのに、騒いでるめい。本当に痛みに弱いんだな。

「痛いね。我慢だよ。あと5秒。いーち、にー……」

そうやってめいの不安を少しずつ取りながら麻酔無事完了。