世界一きらいな彼


「めいはこれからどうしなきゃいけないんだろうね。」

「…まずは…今ある虫歯の治療…最後までする…」

「そうだね。」

「治療終わっても…検診、ちゃんと来る。」

「うんうん。他は??」

「…治療中、逃げない」

「うん。ちゃんと分かってるじゃん。」

さっきまでの怖い顔は無くなってきて、私の大好きな亮くんの柔らかい笑顔を見せてくれる。

そした懐かしい亮くんの頭なでなで。昔からこれが大好きだった。

「まぁ、俺的には最後の治療中逃げないってところが心配だけどね。昔から隙をぬって逃げる天才だから。」

「…ごめんなさい。…でも私も正直自信ない。痛いこと嫌いだし…」

「ふふ。正直だね。まぁ、最低限逃げないでここまで来てくれるだけでいいよ。あとはどんな手使ってでも逃さないから。」

そう言ったときの亮くんの目が楽しそうに笑ってて、この時々出るSっけのある笑顔を見ると寒気がする…。