世界一きらいな彼


「そしたら、お口の中見せて。」

電気で照らされて、口を開けるように促される。

「ほら、はやく」

無駄な抵抗をしていると、ほっぺたをペチペチと軽く叩かれてせかされる。

意を決して目をつむって口をあける。

ミラーが口の中に入ってくる。

「…んっ!!!!泣」

不意に空気をシュッとかけられ、しみて亮くんの手を叩き払ってしまった。

やってしまった…と思ってゆっくりと目をあける。

怒ったような亮くんの顔。

「…ごめっ…んなさいっ」

「ちょっとお話ししようか。」

椅子の背もたれをあげられる。

「ちょっとこっち向いて座って。」

「…はい」

あぁ、これから私お説教だ。
昔から亮くんに怒られるときは、きちんと向かい合って目と目を合わせて怒られるからわかる。