「大袈裟じゃなくてな、学年の三分の一が惚れた女だ。なぜ俺と付き合ってくれたのかは不明。」

「そりゃ好きだからでしょ?」

「どーでもいいけどお前、年上に向かってタメ口はどーなんだ。」

「お前って呼ばれるのキラーイ。」


まぁいいか。夢だし。


「じゃあ、アカネ。最近美月が元気ない気がするんだよ。どうしたらいいと思う?」


「私に頼っちゃうのー?そんなん知らんし!でも、、、、」

言って少し考え込むアカネ。


「側にいて支えてくれるだけ。それだけの力って、すごいと思う。」

なんだか深みのある言葉に思えた。
ただの中学生の言葉の重みとは思えなかった。


「側にいて、毎日会って、話しかけてくれて、たまにプレゼントとかくれて、なんでもない話をずーっとするの。私はそれだけで元気でるよ!」


「アカネ、実は中身おばあちゃんですなんて事はねぇよな?」


「なにー、それw」



またケタケタと笑う。

手の中のスマホが7時を示した。

「あ、時間だ。」


言って、アカネは消えた。



直後、目覚ましの音が鳴り響いた。
俺は現実に連れ戻された。