しばらくすると、こちらに戻ってきた。



「必要以上に触らなければ、大丈夫とおっしゃってたわ」


「そっか……。おば様色々ありがとね」


「ううん。あーちゃんの気持ち痛いほど分かるもの。最期にあの子に会ってやって?」


「はい!!」


私は姿勢を正して、奈美の部屋へと足を運ぶ。





ーーーガチャ。



部屋に入って一度辺りを一周見渡す。


この部屋には、たくさんの思い出が溢れてるの。