「これまでの奈美との思い出をちゃんと心に…身体に焼き付けておきたいの。奈美の最期を見れなかった代わりに…せめて奈美の部屋に入らせて?」



せめて…最後にちゃんと奈美にお別れを言いたい。



この時何故か私は、部屋に誘い込まれるような感覚に襲われた。


自分でも分からないけど…奈美の部屋に行かなくちゃ!!


そう思えてならなかった。


私の真剣な姿を見たおば様は、やがてゆっくりと首を縦に振った。



「…分かったわ。ちょっと待ってね」

そう言って、入室許可のために、警察の方へ話をしに向かった。