この日を境に、姫花は回復していった

そして、日本・韓国・アメリカからいつものメンバーが潤也のアパートに集合していた

「久しぶり~ 時間かかったでしょ?」

となんら変わりのない姫花

「姫~ コーヒーのフィルターどこだっけ?」

キッチンから潤也が顔を覗かせた

「その位把握しといてよ~」

と姫花はキッチンに入っていく

そのふたりのやりとりはまるで、同棲中のカップルか夫婦のようだ

「ねぇ・・ どうなってんの?」

とりんはコソッとガクに耳打ちをする

「どうって・・ どうもなってねぇ・・と・・思う」

と明らかにガクも動揺している

「男と女が一つ屋根の下で生活してりゃ、なるようになるだろ?」

と龍馬はやけに冷静だ

「うっそ・・・」

と咲は再び、キッチンに目を向ける

「いやいや・・ そんな急に?」

と大吾も動揺している

そんな中、賢次だけは口を開かなかった

「おまたせ~」

そんな事は知らない潤也がカップに注いだコーヒーを運んできた

その後ろを姫花が、数種類のケーキを手について来る

「咲ちゃん! りん~ ここのマカロン絶品なんだよ~」

とテーブルに置き、その前に座り込む