学校でやっちゃんとカフェにいた

週に一度、焼きたてのピザがメニューに載る日で、やっちゃんとピザを半分ずつにして食べていたのに、そこにりんが飛び込んできたんだ

そのまま私はりんに連れられて、校門までダッシュ!

最近、忙しくて、ジムにも行けてなかったから、すごい苦しかったんだよ

そこにいたのは、アニキで、言われた言葉をうまく理解することができなかった

制服と上履きのまま、飛行機に乗ったんだと思う

目が覚めたら、知らない天井が目の前にあって、アニキがソファで寝てた

窓を開けると、眩しい朝日と知らない風景に、ここが日本じゃないことを実感して、アニキの言葉が脳裏によぎった

それから、涙がとめどなく溢れて、溢れて、なんで自分が泣いているんだろうって思った

アニキを起こしたくなくて、ベットから毛布を引きずり出して、アニキの肩までかけ、そのままバスルームに行った

頭からシャワーを浴びると、途端に怖くなった

もし、ヒナがいなくなったら・・・

ガタガタと震える体を両手で抱きしめ、その場にうずくまった

どれほどそうしていただろう・・

ボーッとしたままシャワーを出ると、制服のかわりに服が置いてあったので、袖を通した

部屋に戻ると、アニキと潤也が来ていて、話し込んでいた

そのままふたりの脇を通り、テラスに出て、眼下で活気づいている街を見下ろしていた

しばらくそうしていたら、アニキに腕をつかまれ、ホテルを後にした

潤也の運転する車に乗り込んで、窓の外を見ていた

車が止まって、私はまたアニキに連れられて、外にでてきた

その広い建物の中は、異様な光景だった

アニキと潤也は中に入っていったけど、私は、その場に立ち尽くすことしか出来ず、ボーっと、ふたりが戻ってくるのをその場で待っていた