そして
私たちの習慣が一つ。


「ね、梨乃。」


功は両手をいっぱいに広げる。
これは、ハグの合図。



功は少し怠け者だから、頑張るための代償のような感覚で

私たちは毎朝ハグをすることになっている。





誰得?と言われれば

功も得してるけど私得でもある。



だって功の胸はとっても落ち着くから。


いつも私が功の背中をトントンってして、

功は私の頭をポンポンって撫でる。




私はこうしてる時が最高に好き!

あ、
でも別に
恋愛感情を抱いているわけじゃないよ?



功だけは、特別なんだ。