「あの…あの女性佳代さんって…」

「あぁ、昔付き合ってた。俺に毒盛った女だよ!」

毒って…
でも、小野田さんにしてみれば
そうかもしれない。

「そろそろ耐えきれなくなってたからな、梨華の機転のお陰で助かったわ!香水のキツイのだけは昔と変わってなかったわ!」

「もしかしてフレンチ・キスじゃ足りなかった?」

そう言うと今度は舌を絡める濃厚なキスをしてきた。

「っん…んっう…」

力が…
抜けていく…

『バッチン!』

「って…なにすんだよ!?」

「それはこっちの台詞よ!セクハラにも程があるでしょ!?」

「帰ります!流石に、彼方(あちら)も、もう帰られたでしょうから!」

ドアに向かうとする私の腕を掴み引き戻されてしまった。

「折角だし、泊まってこうぜ?」

はぁ!?

「頼む!体だけでいいから、貸してくれ!」