俺が25歳、莉子が23歳の時だった あの日は涼しい秋風が吹く頃だった 莉子とのことを完全に忘れたわけじゃない だけど俺は前を向いてここで 見習いバーテンダーとして頑張っていた 本当に偶然だった 仕事を終え 帰宅途中に莉子に会った