虫も殺さないような総長に溺愛されています






自分でそれを確認したくせに、求める答えを断定して。

泣き声混じりに彼の服を摘まむなんてどこまで狡い自分なのか。

でも、だって、別れたくな……

「俺達ってまだ付き合ってなかったの?」

「……っへ?」

「花さんが傍に居なかったら俺なんにも出来ないよ?」

「っ……」

そんな言葉と一緒に落とされるのは頼りなさげで申し訳なさげなタロ君の笑み。

ああ、絆される。傍に居てあげたくなる。何でもしてあげたくなる。

してあげて、傍に居ていいんだよね?

「とりあえず……このチュッパ開けてくれない?さっき花火と一緒に買ったのにあけられなくて」

答えの様にポケットから取り出されたそれはいつもながら芸術的。

本当に、どうしたらこうなるの?何でもしてあげるよ。

だって、

「タロ君大好き」

「花さん大好き。……ああ、出来れば、」




『花さん味でお願いします』


私の彼は総長【らしい】

そんな彼に今日もまた溺愛されているのです。




【END】