虫も殺さないような総長に溺愛されています






名前を呼ばれた当然の反射的反応。

『はい』と返事し開いた口にズボリとチュッパを突っ込まれた事には今までの困惑なんてすっ飛びパチクリと甘味に呆けてしまった。

そんな私に向けられるのはふわりとした柔らかな笑みと……、

……とぉぉぉぉぉ!!?

突然のハグッ!!?

ハグッ!?

真正面からのハグッ!?

「ふぁぁっんん!!?」

「フフッ、ちゃんと防止策になってるみたいで良かった」

「ふはっ!?」

「花さん……驚いて叫ぶんじゃないかって……その防止」

ああ、そう言う意味のチュッパ攻撃でしたか。

そういう意味であったのなら作戦としては大成功で、まともに叫びたくてもチュッパが邪魔して阻みにくる。

そんな合間にも自分の背中に回ったタロ君の腕が更に身を寄せろと抱きしめにくる。

自分の肩に顎を乗せられ、頬にはタロ君の癖っ気な黒髪が風に煽られ擽りにくる。

お、男の子の感触だ。

イチカ君よりももっと。

見た目には細身で華奢に見えたのに、こうして蜜に触れてしまえばきちんと筋肉備わり骨格からして男の人なのだと再認識。

いや、普通に男の子だと思ってたけどさ。

思ってたんだけど……愛玩動物的意識が上回ってた。