翌日を迎えた。

朝食を食べ終えると、
「さあ、出かける準備をしましょう」

エミリーはそう言って腰をあげた。

「エミリーさんもどこかへ行く用事があるんですか?」

そう聞いた紗綾に、
「あら、私はどこにも出かける予定はないけど」

エミリーは首を傾げて答えた。

「でも、出かけるって…」

「それはあなたのことよ」

そう言い返したエミリーがよくわからなくて、紗綾は首を傾げた。

「さすがにその格好で行くのはよくないと思うわ」

理解ができていない紗綾にエミリーは言った。

紗綾はシンプルなデザインのドレスに身を包んでいた。

この格好のどこがいけないと言うのだろうか?

そう思っていたら、
「私もお手伝いをいたします」

クレアがそう言ったかと思ったら、ニコッと笑みを浮かべた。