私は放課後の出来事を話した。





きっと誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれない。





全てを言い終わり、チラッと那津くんを伺うと、その表情はどこ寂しそうなものに見えた気がした。





「那津くん…?」





心配そうに見つめる私に気がつき、那津くんはパッと明るい表情に戻した。





「あーごめんごめん!そのついつい感情移入しちゃって…」





そう言って那津くんは視線を地面へと落とした。





どうしたんだろう、那津くん。


何だかさっきまでとちょっと様子が違う気がする。





疑問の眼差しを向ける私に、那津くんはフゥと一呼吸を置く。