「マキちゃんにはー……

准一と同居してもらいまーす!」

「うふふ、してもらいまーすっ!」


「「は?!」」


二人揃って仲良く手を繋いで見せながらそんなとんでもない発言をする。

思わず私と東郷さんの声が重なった。


「親父…んなこと聞いてねぇぞ?」

「だってさっき涼子さんと決めたんだもん」


いい年こいてだもん…なんて、と東郷さんは怒りを露にしながら呟いた。

怖いよ。怖すぎる!

今日のあの優しいと思えた一面は嘘だったの?!

隣からの殺気に私は震えが止まらなくなった。


「あのー、それなら私ちゃんと一人暮らししてみせるから、大丈夫だよ?」

「そんなのダメ!マキちゃん、死んじゃうでしょ?お母さん心配だから、ちゃんと准一君のとこ行って下さいー」

「涼子さんまで…!ウチ部屋ないですよ?」

「僕の部屋がマキちゃんの部屋にすればいいじゃないか。どーせ僕達はしばらくあっちで暮らすんだし」


…狭い部屋だけどね?と修哉さんは私に笑ってみせた。


何がなんだか…

すべてが勝手に話が進みすぎている。

と…東郷さんと同居。