強引な彼の甘い溺愛に囚われて!


「どうしようかなー……」


凪君を信用していないわけじゃない。

見られたのがまだ凪君だから良かった、っていう部分もあったから。

他の生徒だったら大騒ぎしてもっと大事になることは目に見える。

凪君は…その分私を好いていてくれてとても優しい。

きっと3日間付き合えば黙っててくれるはずだ。

キスとかだって…気持ちの無いキスは唇を合わせるだけの行為じゃない。

大丈夫、確信のない大丈夫だけど、確率はきっと低くない。

たった3日間、長くて短い期間を切り抜ければいいの。



「ごめんね。准一さん」


でも私はあなたのことが大事で、大好きだから、ちょっとの間だけ秘密を持つことを許して。

実ったこの恋だけは絶対に守ってみせる。

祈るように手を組んでこれから起こり得ることに何もないことを祈った。