「……葵ちゃん」
レミちゃんは私に呼びかける。さっきのような震えた声で。
やっぱり、なに、というあたしの声も震えてしまった。
「雛姫の意識...、戻るよね?」
掠れたような、震えたような。
弱々しい声でレミちゃんはあたしに聞いた。...いや、確かに言葉は疑問形だった。
けど、レミちゃんがあたしに求めている答えは正しいものではなく、たったひとつ。
戻るよ、雛姫の意識は必ず戻るよって言って欲しかったんだろう。
わかっていた。レミちゃんがそう言ってほしいと思ってることなんて、わかっていた。けどあたしはそうは言わなかった。
「なんでそんなこと...」
「だって!!!心配じゃん!!私雛姫大好きだし...、そりゃ心配になるよ!」
レミちゃんはあたしの言葉に被せて叫んだ。
さっきまで笑って話していた呑気なムード。それが一気に崩れた。
「...そうかもしれないけど...」
またあたしの言葉が遮られて、病室のドアがノックされた。
「……小雪さんの、友人ですか」
ドアをノックして雛姫の病室に入ってきたのは雛姫の主治医、大滝正樹先生だった。
「...はい、そうです、けど...」
「少し、私について着ていただけますか」
大滝先生の表情は曇り、いかにも『これから良くない話をします』ということを物語っていた。あたしとレミちゃんはさっきの話題なだけにもっとシリアスな雰囲気になり、顔も死ぬ。
レミちゃんは私に呼びかける。さっきのような震えた声で。
やっぱり、なに、というあたしの声も震えてしまった。
「雛姫の意識...、戻るよね?」
掠れたような、震えたような。
弱々しい声でレミちゃんはあたしに聞いた。...いや、確かに言葉は疑問形だった。
けど、レミちゃんがあたしに求めている答えは正しいものではなく、たったひとつ。
戻るよ、雛姫の意識は必ず戻るよって言って欲しかったんだろう。
わかっていた。レミちゃんがそう言ってほしいと思ってることなんて、わかっていた。けどあたしはそうは言わなかった。
「なんでそんなこと...」
「だって!!!心配じゃん!!私雛姫大好きだし...、そりゃ心配になるよ!」
レミちゃんはあたしの言葉に被せて叫んだ。
さっきまで笑って話していた呑気なムード。それが一気に崩れた。
「...そうかもしれないけど...」
またあたしの言葉が遮られて、病室のドアがノックされた。
「……小雪さんの、友人ですか」
ドアをノックして雛姫の病室に入ってきたのは雛姫の主治医、大滝正樹先生だった。
「...はい、そうです、けど...」
「少し、私について着ていただけますか」
大滝先生の表情は曇り、いかにも『これから良くない話をします』ということを物語っていた。あたしとレミちゃんはさっきの話題なだけにもっとシリアスな雰囲気になり、顔も死ぬ。


