青白い全身の発光とともに……暗く深い闇の底から私は目覚めた。

前にいるのは、一匹のオオカミ。

それが私と夫のレオパードを前に、精一杯の威嚇をしている。

フッ……こんな奴、この私を前にすれば限りなく無力だ。

私こそは白豹の国、アルビンのプリンセスなのだから。


私が最大限に青いオーラを発すると、ちっぽけなオオカミは凍り付くかのように縮み始め、尻尾を丸めた。

命の危険を感じ、逃げようと。

だが、私はオオカミには容赦しない。

私の肉親を奪ったこの恨み……この世界の全てのオオカミに思い知らせてやるのだ。


私はオオカミに飛びかかり、首筋に噛み付いた。

すると、この弱者はこの絶対的な力の差に恐れをなして。

口から泡をふき、涙を流しながら命乞いをした。


だが、そんなことを許してやる私ではない。

こいつは私の肉親だけでなく、夫までも奪おうとしたのだから。


背後では夫が私を止めようと声を振り絞っているが、聞く耳をもつまい。

私はこいつをただ殺すだけでは気が済まない。

こいつが罪もない民にしたように八裂きにして、最大の苦痛を味あわせてやるのだ!

私はそのオオカミを力の限り、地面に打ち付けた……